ベンチマーク比較により他社製グラフィックスエンジンを20%上回る表示速度の高速化を実現

株式会社スリーディー(本社: 横浜市、代表取締役社長: 彦坂 隆 以下: スリーディー)は、リアルタイム3次元CGによる裸眼立体視応用の実証検討のため、Looking Glass Factory社製のホログラフィック・ディスプレイLooking Glass向けに、同社のリアルタイム・レンダリング・エンジン「REMO(リモ)」を用いたアプリのプロトタイプを開発したと発表しました。今後、スリーディーは実製品への応用と共に、立体視ディスプレイの実用化を検討している企業との協業開発を目指します。

近年、Looking Glass等、多眼式の裸眼立体視ディスプレイの製品化やプロトタイプの発表が相次いでおり、今後、商用利用されるケースが増えていくことが予想されています。しかし、裸眼立体視用の3次元CGコンテンツをリアルタイムに表示するためには、多視点画像を高速に表示することなど、高い負荷の計算が要求されるため、コンテンツの表現の仕方(モデル、エフェクト等)を制限しなくてはならないことが課題となっています。

スリーディーは10数年来、立体視ディスプレイ用アプリケーションの開発に取り組んでおり、これまで新しい方式の立体視ディスプレイの実証検討を行なってきました。この度、Looking Glass用REMOアプリのプロトタイプを開発し、多くのLooking Glass用アプリ開発で使用されている他社製グラフィックスエンジンで開発されたアプリと表示速度のパフォーマンス測定値を比較した結果、他社製グラフィックスエンジンのアプリは133 フレーム/秒であるのに対して、REMOアプリの表示速度が159 フレーム/秒と、「約20%上回る」ことを確認しました(詳細な結果は、付録のベンチマーク結果をご参照ください)。今回のREMOアプリのプロトタイプ開発により、コンテンツの表示速度の高速化が実証され、Looking Glass用コンテンツの表現の幅が拡がる可能性を見出すことができました。

今回、開発したREMOアプリのプロトタイプの動画を、当社Webサイト( https://www.remo.jp/prototype/ )にて公開しています。

 スリーディー、ホログラフィック・ディスプレイLooking Glass用REMOアプリのプロトタイプを開発